RLC回路(2)

R1=100Ωの時の動作を確認する。

 

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過渡解析の結果

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R1=1kΩの時と同じくL1とC1の電圧波形は大きさが同じで逆位相である。

従ってV(RL)=0Vとなり、R1に流れる電流は ( 1V - 0V ) / 100Ω = 10mA。

これよりV(OUT) = 1kΩ(C1のインピーダンス)×10mA = 10V.

AC解析の結果である20dB@1kHzが確認できた。

 

R1を10Ω、1Ωに変更すると計算上は以下のとおりとなる。

  • R1=10Ωのとき

R1に流れる電流は(1V - 0V ) / 10Ω = 100mA.

V(OUT) = 1kΩ(C1のインピーダンス)×100mA = 100V.

  • R1=1Ωのとき

R1に流れる電流は(1V - 0V ) / 1Ω = 1A.

V(OUT) = 1kΩ(C1のインピーダンス)×1A = 1000V = 1kV.

LTspiceで波形を見るとたしかに100V, 1kVが発生している。

(L1=159mH, C1=159nFは近似値なのでL1=159.1549431mH, C1=159.1549431nFとする。)

 

現物の回路でもこんなに高電圧を発生できるものなのだろうか?